ままちょです!
今日は鳥さんの肺についてちょっぴりご紹介いたします。
homecare119によるPixabayからの画像
鳥さんの肺の構造と機能
鳥さんの肺は、実は哺乳類の肺より優れている、と唱える動物学者が多いことをご存じですか?
鳥さんにも肺はありますが、鳥さんには気嚢(鳥類だけが持っている呼吸器官。鳥さんのご先祖と言われる恐竜さんたちにも存在した可能性が研究で分かっています)が体の中にあり、空気を取り込んでは送り出すという働きを持っています。
この気嚢自体には空気の交換機能はなく、空気交換は肺管、という空気を送り込む気管と、血管が直接交わっている器官が行います。
気嚢は、薄い膜の袋で、多くの鳥は9個持っている、と言われます。
哺乳類との最大の違い
ここからが、哺乳類と鳥さんの肺の最大の違いです。
哺乳類は以下のようにして空気の交換を行います。
鼻や口から吸いこんだ空気を肺に入れ、酸素を肺の中に張り巡らされた血管に取り込みます。
その時、体の中でできた不要な二酸化炭素が、血管から肺の中に出され、息を吐くときに体の中から二酸化炭素の多い空気が出ていきます。
それに対し、鳥さんはこうです。
体の後ろ側にある、後気嚢に空気が蓄えられ、そこから送り出された空気が肺を通過するときに、酸素と二酸化炭素が交換されます。
肺から出た二酸化炭素は、一度前気嚢に蓄えられてから、体の外へ送り出されるのです。
気嚢を使った呼吸では、空気はいつも肺の中を一方に流れ、息を吸うときも吐くときも、酸素を取り入れることができます。すごい!
この仕組みが、哺乳類の肺よりも無駄なく酸素と二酸化炭素を交換することを可能にしているのです。
そのため、空気密度の低い空間でも呼吸を可能にしているのです。
例えば、1万メートルの上空でも呼吸ができますし、渡り鳥の中では山脈を超える種も知られています。
とあるワシは、高度12,000メートルの上空で飛行機のジェットエンジンに吸い込まれたとか…
まとめ
いかがでしたか?鳥さんの体って、すごいんですね!
簡単に言うと、鳥さんには空気を送り込む専用のポンプがあって、哺乳類にはない。
このポンプがあることによって、息を吸うときも吐くときも酸素を取り込むことができる。
だから、空気が薄いところでも具合を悪くすることがない。
改めて…すごいですね。
鳥さんの体の不思議、もっと知りたくなりました!
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ままちょ
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