私…ちゃんとようちゃんの飼い主なのだろうか…
その日、ままちょは思い出した。
お迎えした当日、スマホでようちゃんの登録証とにらめっこしながら登録作業をしたあと、お返事が来ていないことを…
登録ができていないと、重罪であり、禁固刑もありうることを…
国際希少種登録って?
ヨウムさんや、ボウシインコさんなど、絶滅の恐れのある野生動物の種の保存に関する法律があることをご存じでしょうか。
ワシントン条約などにより、商業目的での国際取引が禁止されている種の個体を「国際希少野生動植物種」に指定し、国内取引の規制や、管理を目的の一つとしている法律です。
色々な制約がありますが、簡単に言うと、研究目的以外では野生のものを捕まえてはいけない、捕まえると罰則がある、というものです。
しかし、ペットショップで売られているものは例外です。なぜなら、これらの個体は特別な手続きと許可を得て販売されているものだからです。
だけど、国際希少種である以上、ショップから離れ、個人の家で暮らすことになった動物はしかるべき機関で管理・保護される必要があります。
この、しかるべき機関、つまり自然環境研究センターに、希少種を手に入れ、飼育をすることになりました、という申告作業を、国際希少種登録と言います。
手続きがあることは知っていた
さて、私の話になります。
夫ちゃんと結婚し、しばらくたったころ、「ヨウムさんをお迎えしたい」と相談を持ち掛けました。
田舎のみんなは20代前半で結婚・出産している中(早い人は19で子供産んでたよ…)、私は大学卒業後も遊びに遊び惚け、夫ちゃんと出会い、30歳になる年に結婚しました。
26歳の時に寂しさを紛らわすために文鳥さんのはっちをお迎えして以降、鳥さんの魅力に取りつかれ、調べごとを重ねるたびに、ヨウムさんをお迎えしたい気持ちが募っていきました。
寿命も長く、お迎えするには覚悟と家族の同意が必要なこともあり、お迎えは結婚後なるべく早めに、と検討していたので、夫ちゃんが首を横に振ればすっぱり諦めることにしていました。
ところがどっこい、夫ちゃんは私にものすごく理解のある男で、あっさりと首を縦に振ったのでした。
だったら話は早い方がいいと、二人で話し合いを重ね、お迎えするヨウムさんのために、人間が犯罪者にならないために、協力し合いました。
2017年、ヨウムさんが正式にワシントン条約付属書I類種(通称CITES I)に登録されたことは知っていたので、法を犯さないよう最善の努力を尽くしました。
そこで、センターへの届け出作業のことを知ったのです。
Karen WarfelによるPixabayからの画像
お迎え当日
ところで、私は東京県民です。
田舎は新潟県ですが、今は東京県民です。
この辺の人たちは、テレビでは東京県民を名乗る人が多数だと言っていましたが、嘘だと思っています。
ヤラセでしょあんなん。つまり千葉県民です。
まあそんなこんなで、この辺ではヨウムさんをお迎えできる場所がなかったので、紆余曲折あって、ペットショップのコジマ-花小金井店まで渋滞にはまりつつ3時間かけて、ようちゃんをお迎えに行きました。
まだうっすらとお目目が黒かったようちゃんは、せっかくケージから出してもらったのに、お気に入りのお姉さんではなく、見知らぬ小太りの女性(おばさんだとは決して名乗りません。私17歳教なので。さっき30歳だって言ったけど…)の腕に乗らされてブスーっとしていました。
だけど、羽ばたきを褒めちぎると、さながらボア・ハンコ〇クのようにふんぞり返りはじめたのでした。
さっそくお迎えの手続きです。保険、契約、そして登録証の引き渡し、諸々含めて3時間ほどショップにおりましたでしょうか。
店員さんたちはとても丁寧に、ヨウムさんの飼育や、登録手続きについて説明してくれました。
そう、一週間以内にセンターに登録を申し出ないと、前科が付くことも、しっかり丁寧に説明してくださいました…
お迎え当日 その2
犯罪者になりたくないので、帰宅後すぐに、スマホを片手に登録申請をしました。
名前を入れ、ショップからもらった登録書の番号を間違えないように入力し、足輪の番号を照会し…
完了!
そして一年後に気づくのです。このフォームはPC用で、スマホやタブレットではうまく作動しないことがあります、と書かれていることに…
登録申請フォームの注意事項に気づいた日
ようちゃんのお迎えから1年たち、ふと思い立って、また自然環境研究センターのホームページを見に行きました。
懐かしいな、こんな風に登録したな、ようちゃんのお目目はすっかり白目の比率が多くなってしまったよ、などなど思っていたところに、見つけました。一番下に、登録申請フォームはPC専用で、スマホやタブレットでは作用しないこともある、と書かれている…
マヂかぃ
もう、不安で不安で仕方がなくなりました。
ひょっとして、私はようちゃんの飼い主ではないのか、そしたら今、ようちゃんは誰のおうちの子になっているのか、というか、私は犯罪者なのか…
そういったことがグルグルと頭を駆け巡り、いてもたってもいられなくなりました。
そうだ、電話しよう
悩んでいても仕方がないので、センターに電話をすることにしました。
間違いというか、不手際に気づいたのが日曜日でしたので、眠れぬ夜を過ごし(まあ寝ましたけど)、10時きっかりに電話です。
少し話がずれますが、私はコールセンターのクオリティ担当みたいな仕事をしています。
対応してくれたお兄さんは私の知りたいことをパパっと理解し、対応してくれましたが、コールセンターとしては不合格な対応でしたね(´・ω・`)
まあお役所だしコールセンターなんて設けてないところですけども。
と、職業病的な事を考えているうちにお兄さん、答えてくれました。
あー不備があった時以外は電話しないんですよね
登録いつですか?先日?
一年前?じゃあ大丈夫だと思いますけど
念のためお調べしますねー住所と電話番号お願いしますー
あーハイハイ、登録されてます大丈夫ですー
あ…どうも…
一日の疑問が3分で解消しました。
電話って、すごい…
不備連絡以外はしない
長い長い一日で分かったことと言えば、国際希少種登録登録は、登録した後メールも来なければ電話も来ない、連絡が来るときは不備があるときだけ、ということです。
まあ大きな成果ではありますが、問題がない場合も一言欲しいですね…
と、いうことで晴れて私はようちゃんの飼い主であることを再確認できたのでした。
Gerd AltmannによるPixabayからの画像
ちょっと小言
今時、PCがないおうちはたくさんあると思います…
市役所や県庁など、スマホやタブレットで登録や申請ができることも増えていますが、まだまだPC中心…
デジタルツール大国日本を名乗るのであれば、お国の機関も対応を増やすべきなのではないのでしょうか…
デジタル省なるものを作るらしですが、果たしてうまく機能してくれるのでしょうかね…
申告ツールのスマホ・タブレット対応が普及しますように!
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数あるブログの中から、とりねこblogの記事を選び、読んでくださりありがとうございます。
また、いらして頂けると大変嬉しいです。
あなたのBirdLIFEが豊かなものになりますように。
ままちょ
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