ままちょです!
これまでシード食だったけど、肥満の予防だったり、発情のコントロールだったり、様々な理由でペレットに切り替えを試みたはいいけれど、どうしても、どうしても鳥さんが食べてくれないってこと、ありませんか?
そして、ペレットを食べさせることができない自分や、食べてくれない鳥さんに対してフラストレーションをためてはいませんか?
本記事では、私の経験をもとに、そんな鳥さんや自分に対する心の持ちようについてご紹介します。
何があってもペレットを食べない鳥さんもいる
細川博昭先生の著書、【うちの鳥の老いじたく】にこう書かれています。
食べ物についても鳥は頑固で、食事内容を切り換えようとしても、一定年齢を過ぎてからではなかなか上手くいきません。
(中略)人間の食べ物を一度も食べたことがない鳥が人間の食べ物に興味を持たないように、ペレットにふれてこなかった鳥も、それに関心をもてないのがふつうです。
(中略)何があってもペレットは食べたくないと拒絶する鳥もいますので、その場合は、その鳥の意思を尊重してあげてください。
細川博昭 著 『うちの鳥の老いじたく』 p60, p61 誠文堂新光社
我が家の肥満がちなセキセイインコのきぃちゃんの、ペレットの切り替えがなかなかうまくいっていない時に、この部分を読んで、ストンと腑に落ちました。
というのも、先生がここで述べている『ペレットを食べない鳥』の特徴、すべてがきぃちゃんに当てはまっていたからです。
ちょっと脱線
きぃちゃんの食事をシードからペレットに切り替えようと思ったきっかけは、健康診断で肥満と診断されたからです。
それまでは鳥さんの食事量を測ることの大切さを知らず、大体このくらい、という目分量でシードを与えておりました。
お迎えしてから3年間ずっと、です。
それに加え、きぃちゃんは飛ばない鳥さんでした。今でもあまり飛びません。
お迎え当初、クリッピングされており、飛んだら落下してしまうと思っているのでしょう。
お羽が生えそろった今でも、ある程度飛んだら一か所にとどまって動こうとしません。
おやつの容器を見つけた時は、ものすごい速さで走り寄ってきます笑
ペレット絶対食べないマンのきぃちゃん
さて、話を戻して、きぃちゃんのどこが当てはまっているか、です。
・一定年齢までペレットに触れてこなかった
先ほど触れたように、きぃちゃんにペレットを食べてもらおうと、切り替えチャレンジを始めたのは、きぃちゃんがすでに3歳の時でした。
それまで見たこともなかった、何やら藁色の固形物をいきなり食べろ、と言われてもなぁ、と今となっては理解できます。
・何があってもペレットを拒絶する
上記のように、ペレットに触れてこなかったとはいえ、ダイエットをしないと肥満が解消しないわけですから、食べ物を変えてもらわなくてはいけません。ダイエット(Diet)の本来の意味は、【正しい食事】なのですから。
そんなわけで、獣医さんからもらったペレットのお試し袋をすべて与えましたが、結果は惨敗。
口に含みはしますが、すぐに捨ててしまいます。
無着色がいけないのかな?と思い、糞の色に影響が出ますが、フルーツ味を楽しめる着色ペレットを試してみましたが、これもダメ。
無着色の物よりは口に含んで転がす時間は長かったですが、それでも3秒ほどで捨ててしまいました。
気長に、と思いひと月続けましたが、やっぱり「食べたくないでござる!絶対、絶対、食べたくないでござる!」の強い意思が伝わってくる勢いで、ペレットは拒絶され続けたのでした。
きぃちゃんの意思を尊重すると決めた日
細川先生の本を読むまでは、私はきぃちゃんのことを、とんでもなく強情な鳥さんだなぁと思っていました。
コチラはきぃちゃんのためを思って食事を管理しているのに、どうしてわかってくれないんだろう、と。
冷静になって考えてみれば、セキセイインコさんの知能は人間でいう2歳の幼児程度なので、わかってくれないのは当たり前なのですが、頑張っているのに努力が報われないと、人間どうしても落ち込んでしまうものです。
ですが、先生の本を読んでからは、慣れないものは怖い、怖いものは食べない、ということを理解することができ、心の持ちようを変えることができました。
ならば、きぃちゃんの意思を尊重しよう。
これからもシードを食べてもらおう、と前向きに考えるようになりました。
ペレットによるダイエットが難しいなら、シードの種類と、与える量と回数に気を付ければいいのだ、ということに気が付くこともできました。
大切なのは、こういう子なのだ、と理解すること
三平方の定理の方程式は、なぜあのような方程式なのでしょうか。
それは、そのようなものだからです。
何故そのようになっているのかを考え始めたら、テスト時間中に問題を解くことができません。
説明することができる人は探せばいるでしょうけれど。
ペレットを食べない理由を探すのは、一生懸命三平方の定理の方程式の成り立ちを考えているのと同じようなことだ、と私は思います。
こういう方程式なのだ、と深く考えず応用していれば問題を解くことができるように、ペレットを食べない子であると深く考えないで、食べない場合の食事管理を見つければいいのです。
例えば、低脂質のシードを探して与える、高カロリーのシードはおやつとして少しだけ与える、一日分の食事を三回に分けて与える、などなど。
このように、対策はいくらでもできるのです。
ペレットに固執してしまい、人間が苦しんでいれば、鳥さんにも伝わって、悪循環に陥ってしまいます。
その子の鳥柄を理解して、対策がうまくいったとき、鳥さんとの友情や絆も深まっていくと信じたいですね。
うちの鳥の老いじたく
今回の記事を書くのに参考にした、細川先生の著書です。
我が家の鳥さんたちは、1歳のヨウムのようちゃんと、生後半年のおからちゃん以外、すでに5歳を超えるころとなりました。
まだまだ若い鳥さんたちだと思っていますが、平均寿命が10歳ほどの鳥さんたちでもあるので、準備は必要ですし、もっともっと長い間、一緒に過ごしたいと考えた時に、手に取りました。
老いじたくに特化した本ですが、若鳥の飼育にも大変有用な情報が満載です。
イラストもかわいく、飽きさせない工夫がいっぱいでした。
ほとんどの書籍を電子で購入していますが、紙の本で、ずっと大切に持っていたい本です。
*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*
数あるブログの中から、とりねこblogの記事を選び、読んでくださりありがとうございます。
また、いらして頂けると大変嬉しいです。
あなたのBirdLIFEが豊かなものになりますように。
ままちょ
*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*
コメント