ままちょです!
今回は本ブログで何回かご紹介している、細川博昭先生の著書、『うちの鳥の老いじたく』のがっつりした読書感想文です!
著書の内容の引用を用いつつ、感じたことを綴ります。
本書のご購入を検討している方、参考にしてみてください♪
うちの鳥はまだ老いていないけれど
本書の購入に至ったきっかけは、こちらのページで紹介している我が家の桜文鳥さんと、コザクラインコさんが本年(2020年)で6歳を迎え、今後のための知識と備えを得たいと思ったからでした。
私と夫ちゃんが暮らす家には、インコさんの言葉の意味だったり、文鳥さんとインコさんの飼育書だったり、新しいおうちを探す鳥さんたちの物語はあったりしますが、「老いに向かっていく鳥さん」の本はありませんでした。
考えてみれば、すべての生き物は老いていくし、いずれは死んでしまいます。
シルバーと呼ばれる年齢の人たちに向けた健康管理の本があるように、高齢の犬さん猫さんにも、そのような本があります。
だけど、鳥さんは?と考えた時、(アメリカやカナダにならあるかもしれないけれど)老齢になった時の体やメンタルのケア、食事に関する書物を一切見かけたことがない事に気が付きました。
ちょっと不公平だよなぁ、鳥さんって長生きなのになぁ、と思ってネットサーフィンをしていたところ、細川先生のTwitterアカウントを見かけ、探していた内容の本を出版なさっているということだったので、さっそくフォローして情報を収集しました。
あ、フォローしたのは鳥延名義ではなく、別のヲタクアカウントからです…(*´σー`)エヘヘ
だけどうちの鳥たちにはまだ必要ないのでは…とマゴマゴしていたところに、「欲しい本は、欲しいと思った時に買わないと絶版になるよ」という趣旨のツイートを見かけ、ハッとしてすぐにポチりました。
どうせなら、と思い、より老鳥さんとの暮らしにフォーカスした、『老鳥のと暮らし方』も同時購入しましたが、コチラはまだ読んでいませんので後日じっくり読んでいきます( ´ ▽ ` )ノ
鳥さんはサイヤ人だと思うことにした
どんな生き物も老いていくことは頭では理解していましたし、鳥さんが思いのほか長寿であることは、インコや文鳥の飼育本から、知識として得てはいましたが、実際問題、老いた鳥さんを見たことがありません。
更に、鳥の保護施設TSUBASAのホームページを見て、私より年上である鳥さん達の写真を見ても、目はきらきらと輝いているし、毛引きなどで禿げてしまっているとはいえ、羽の状態もよく、とても「おじいちゃん、おばあちゃん」であるとは思えませんでした。
何でだろう?と疑問に思っていたら、以下のように先生が解説していらっしゃったので、ストンと腑に落ち、納得しました。
鳥類の一生には、他の動物、とくに哺乳類とは少し違って見える点があります。
それは、寿命に対して「青年期」が長い、ということです。
(中略)私たちが思っているよりずっと長く「繁殖できる期間が続く」ということです。(中略)66歳という年齢でヒナを育てているアホウドリが、そのよい例です。
『うちの鳥の老いじたく』p16 細川博昭著 誠文堂新光社発行
なるほど、鳥さんはサイヤ人なんだな…
ベジータが言っていました、サイヤ人は闘うために若い期間が長いのだと…
そしてこれは公式であったかどうかは記憶が定かではありませんが、サイヤ人は若い期間は長いけれども、寿命自体は地球人と大して違わず、ある一定年齢に達すると一気に老化し寿命を迎えると。
考えれば考えるほど、先生が解説している鳥さんの生態は、サイヤ人と酷似しているのだなぁと、ちょっとずれたことを考え、納得しておりました。
人間は、未知のものを、身近でよく理解しているものと比較する生き物なのです…
鳥さんへの備えと、人間の心構えが学べる本。
この本を通して学んだことのいくつかは、老化に向かう鳥さんたちの体とメンタルのケアと、人間がどのように心構えをしておくか、です。
鳥さんが何を考えているかということは、当の鳥さんにしか分かりませんが、先生が愛鳥さんと20数年間過ごした経験をもとに、行動とその心理を推察しているので、とても参考になります。
その中で、鳥さんは年をとっても「年相応」な行動はとらないものなのだなぁということが良くわかりました。
いつまでたっても元気で、遊びが大好きで、心のよりどころとしているものやことがある事、鳥さんが精神的にとても発達している生き物であること、だからこそ、犬さん猫さんとは違ったケアが必要であることなど、どれも目からウロコが出てくるような内容でした。
特に心のケアの面では、「いつも通り」を心がけるようアドバイスをして頂いています。
いつもと違うことや特別扱いをしてしまうと、不安や不満に思ったりして、体調を崩してしまう危険性を示されています。
また、最後の章は、「その日」について語られています。
我が家の鳥さんたちはまだまだ若く、その日が来るのは遠い未来のことだと思えてしまいますが、天命というものがあるかもしれません。
考えたくはないですが、その日は必ず来るのです。
その日を迎えてしまった飼い主の、心の持ち方、考え方を否定やアドバイスすることは一切なく、「感じたことを感じるままに行動していいんだよ」と寄り添ってくれる内容になっています。
我が家の鳥さんたちがその日を迎えた時、この本の最後の章を読み返すと思います。
きっと、私の心の支えとなって、鳥さんたちと過ごした時間をより一層の宝物に思えるようにしてくれるだろう言葉がたくさんありました。
鳥さんへのケアの本でもありますが、この本は飼い主である人間の心のケアの本でもあるのです。
若鳥さんのオーナーさん、老鳥さんのオーナーさん、これから鳥さんを迎えようとしている方、どなたも楽しみつつ、勉強ができる大変優れた本だと思います。
きっと、あなたのバードライフを豊かにするスパイスとなるでしょう。
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数あるブログの中から、とりねこblogの記事を選び、読んでくださりありがとうございます。
また、いらして頂けると大変嬉しいです。
あなたのBirdLIFEが豊かなものになりますように。
ままちょ
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コメント
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