ままちょです!
ペットとして人間に飼われているヨウムさん、実は、野生動物といっても過言ではないのですΣ(・ω・ノ)ノ!
その背景を紐解いてみましょう♪
家畜化には千年単位の時間が必要になる
It takes thousands of generations to domesticate an animal.
Maggie Wright, African Grey parrots A Complete Pet Owner‘s Manual(NY: Equatorial Group, Ltd., 2013), p.6.
直訳すると、動物を家畜化するには数千世代が必要となる、です。
African Grey Parrots; A Complete Pet Owner’s Manual の著者 Maggie Wright氏によると、人間に対応する動物、いわゆる家畜(ペット、愛玩動物)が誕生するには膨大な時間と試行錯誤が必要で、古くから人間と暮らしている犬ですら、いつ狼から犬になったのか、狼から犬になるまでの正確なプロセスが分かっていないそうです。
狼から家畜化していく過程で、自分は人間に対応し、人間とともに生きる生き物なのだ、という意識が出てきたとされる時期もまた、不明であります。
しかしながら、はるか昔から人間と犬が共に暮らしていることは事実であり、それに伴い、人類と犬が共に過ごした時間も膨大であることも事実です。
この、膨大な時間の中で、犬は人間の良き友達となりました。
犬も、たいていの場合は人間は友達であると認識していることでしょう。
それは、数千世代前からの記憶の受け継ぎともいえる、歴史の積み重ねの集大成でもあります。
では、ヨウムさんは?
ヨウムさんは本能の塊!
Wright氏によると、ヨウムさんがペットとして扱われ、ブリーディングされ始めたのはつい最近のことで、さかのぼっても2、3代前が(ペットとしての)始祖であるそうです。
ヨウムさんの賢さとおしゃべりの能力が世界に知れ渡り、ペットとして人気を博したのも、いまからだいたい50年くらい前の話で、ここからもその歴史の浅さがうかがい知れます。
先ほど述べたように、動物が家畜化し、自分は人間とともに生きていく生き物なのだ、と遺伝子レベルで自覚するのには千年単位の時間が必要になります。
つまり、ヨウムさんはペットとして飼われているだけで、野生の本能をそのまま有している、ということです。
野生の動物であるという意識を持とう
ヨウムさんは、ものを齧ったり、大きな声で鳴いたりしますが、これを無理に辞めさせてしまうとストレスで体調を崩してしまいます。
何故かというと、ものを齧ったり大きな声で鳴いたりするのは野生の本能で、これら無では生きてはいけないからです。
これから先、世界や日本でブリーディングが進み、ヨウムさんがペットとして人間に対応する時代が来ることがあっても、それは気の遠くなるほどの未来です。
人間から見て、困った行動を取ることはたくさんあるでしょう。
でもそれは、ヨウムさんがヨウムさんらしく生きている証であります。
人間のエゴで故郷のアフリカから無理やり連れてこられたヨウムさんの子孫が、今私の家や、アナタのおうち、ペットショップにいる子たちです。
人間と過ごした時間も浅いし、人間がヨウムさんと過ごした時間も浅いです。
彼らは野生の本能の塊であることを理解し、人間から見て困った行動をたくさんとることがあっても、それは本能がさせていることであって、何も悪い事ではない事を理解しましょう。
そのうえで、ヨウムさんと楽しみながらしつけやトレーニングを行い、一緒に暮らす環境を整えていきましょう。
ヨウムさんはとても賢くて愛情深い鳥さんです。
愛情をかけて真摯に向き合えば、その分の愛情を、ヨウムさんなりに返してくれます。
たとえ手を齧られてもテーブルを齧られても、満足そうにしっぽを振っている姿を見て、人間が癒されるように、ヨウムさんも、人間が行う何かで癒される事もあるといいですね。
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ままちょ
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